三田村近況2012.9.18
本当にお久しぶりです。
昨年8月『空豆』から始まり、『里芋』『白菜』そして今年の8月『南瓜』と深川旬菜シリーズなどと言われ、実に年間4本を上演しました。
“けんぞーしゅーぞー秘演会”天井ホール閉鎖に伴い、このシリーズを終了させていただきます。
倍々ゲームのように一日だけの秘演会だったはずが、ラストは3日間6回公演となり、この間天井ホールにお運びくださいましたお客様、そしてスタッフ、事務所、作家、健蔵君に改めて御礼申し上げます。
三田村組終了後の日々を充実したものにしてくれました。
当初の目的であるバウスプリットに健蔵、三田村周三という役者がいますよという、対外的なアピール(映画・TV・CM、etc.)するという趣旨は充分に達成できたことと、ボクも残り少ない役者人生なので、対役者、対作家、対演出家とまだまだ交流試合をしたい相手がごまんといますので、ひとまず終了させていただきます。
本当にありがとうございました。
そして、今年のクソ暑い夏、68才で迎えた夏も「植吉」での仕事もなんとかやり通すことができ、自分でも驚いております。
頑健な身体を与えてくれた両親、特に病弱な父を支えながら女手ひとつで4人の兄姉を育ててくれた母に、改めて感謝の気持ちでいっぱいです。
あとひとつ、嬉しい報告です。
ONEOR8の9月本公演『そして母はキレイになった』@赤坂RED/THEATER 作演出:田村孝裕 に出演した息子 保倉大朔 が実に堂々と中年のサラリーマンを演じきったことです。親ばかと言われても良いのですが、初めて息子と思わず、役者として観ることができました。改めて舞台における演出力の比重の大きさをかみしめた舞台でした。
自分を筆頭に役者はバカが多いので、これを次に繋げられるかどうかは、無論本人次第なのですが、これは大きな一歩であることは確かです。
ボクも退かず、前向きに倒れたいと思いました。
最後にお知らせです。
2012年11月1日~11日まで日暮里d-倉庫という小屋で、ハイリンドVol.13『エキスポ』(作:中島敦彦 演出:高橋正徳(文学座))に出演いたします。
この作品は今小劇場界で一番人気と思われる中島敦彦氏の初期代表作で、万博の年に死んだ一家の大黒柱である女性の通夜のお話です。
ボクはのこされた亭主の役です。いよいよ9月25日から稽古が始まります。作・演出・制作体制がこれほどキッチリした枠組みで、役者だけをやるというのは星屑以来なので緊張しております。
場所が日暮里南口より10分程度らしいですが、わかりずらいらしいので(実はボクも行ったことがない)すが、250人くらい入れる、とても観やすい劇場とのこと。
みっちり稽古して、皆さまのお越しをお待ちして申し上げます。
ハイリンドVol.13
『エキスポ』
2012年11月1日(木)~11日(日)
作:中島淳彦 演出:高橋正徳(文学座)
日暮里d-倉庫