「男の一生」三田村組芝居稽古に関わって(斉藤暁)

台本がやっと半分を超えた。初日まで時間がない。
セリフを三田村さんが毎日ブツブツつぶやきながら頭にたたき込んでいる。
台本ができてきたら殆ど即たち稽古である。
古屋さんに「いつもこんななの?」と聞くと「そうです」とニコリ。
蓬莱さんの芝居を植吉劇場の高橋さんに連れられて観たのが約一年半くらい前。
蓬莱さんの劇に引きずり込まれた。
三田村組ファイナルステージとして店じまいをするという。
私は駆け込みして出演を頼んだ。

三田村さんは三田村組の芝居を低価格の入場料で長くやってきた。
東京でやっている芝居は高いと私はときどき思う。
三田村さんの反発と意地がここまでやってきたのかもしれないと私は思っている。
三田村さんは蓬莱さんに手作りの弁当をもってくる。
三田村さんの料理は絶品との噂。
こんな座長ほかにいるだろうか。

稽古が終わると必ず、みんなで行きつけの中華料理屋にいき、美味しい料理とお酒でワイワイ。
昨夜も私は飲みすぎてしまい駅を乗り過ごしてしまった。
まだまだセリフが入らない私。
稽古の後のお酒は自重しようと思う。
恥ずかしい「男の一生」の初日にならないために、なんちゃって

斎藤暁

2010-11-08 | Posted in ブログNo Comments » 

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