三田村近況 2019.7.23

もうブログと呼べないでしょう、“一人言”です。

役者引退を考えだして2年。昨年、これが最後と出演した『雪虫』が北海道地震により延期。それが今年の8,9月上演することに決定しました。

道産子男闘呼倶楽部『雪虫』北海道公演
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セリフは何とか言えるのですが、日常生活(主に稽古が)大変!
口が少ししか開かないため、ものを食べるのがなかなか大変。結局今年の1月からまた3回ほど口内が崩れ、体重も6kgほど減り54kgになりました。身長も縮んでいたので、特に問題なく、むしろ腰、ヒザなどは痛まなくなりました。

二度と役者はやらないというようなことではなく、稽古が支障なくできる身体になったら何かできることを細々でもやりたいとは思っておりますが、とりあえず、今は生活費と治療費を稼ぐことに専念しております。

折悪く、引越も余儀なくなり、このたび無理やり決行しました。
港区白金にある、1階四畳半、2階四畳半の築56年一戸建てです。なかなか快適です。

 

芝居仲間とあまり会えなくなって、つい“俺の人生は?”などと考えてしまうのですが、先日2019.6.1の東京新聞『筆洗』というコラムにちょっとスッキリさせられました。

▶人は年を重ねると過去も麗しく思いたがるものらしい。自分の人生はよいものであったと考えたいがためだ。
▶〈記憶は我々の選ぶものを見せてくれずに、自分の好きなものを見せてくれる〉
▶見るべき過去を見ることができるか否かということ
▶〈すぐれた記憶は弱い判断力と結びやすい〉—薄れる記憶は美しい過去を生み、判断力を鈍らせる

2019.6.1 東京新聞 コラム『筆洗』より一部引用 ※書き写しのため誤字脱字などご容赦ください

〈 〉はモンテーニュの言葉だそうです。
自分の過去を考え出してから、トランプのアメリカファースト、またはヨーロッパで起こっている極右の台頭など、いろいろと符合することが分かってきました。

75歳になりましたが、一日一日を前向きに、残り少なくなってきた年月を楽しめるように向き合いたいと考えております。

 

令和元年7月23日

三田村

2019-07-24 | Posted in ブログ1 Comment » 

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コメント1件

 杉田克明 | 2019.08.21 22:11

三田村先生、東京消防庁だった杉田と申します。
「分署物語」を拝見して以来、先生のファンとなりました。
私は本年4月から第2の職場です。
消防のときも、再就職の今も、先生とお仲間の皆様の演劇から感じたこと、学んだことがたいへん活きてます。
「雪虫」東京公演、拝見しました。素晴らしかったです。
北海道には行けませんが、大成功を確信しています。
お体、たいへんと存じますが、お引っ越し先がご快適とのこと、良かったです。
道産子男闘呼倶楽部の益々のご活躍を祈念いたしております。失礼いたしました。

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