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音声配信はじめました。
なかなかブログも書けないので、音声配信はじめました。
stand.fm 三田村周三の生存確認ラジオ
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三田村近況報告 2021.3.10
大変お久し振りです。昨年の3月20日に「星屑の町」を観て書いて以来です。
『星屑の町』観てくださ〜い!
坂口 芳貞の文学座葬に行ってきました。
僕より五つ上、誠実の塊みたいな人でした。信濃町のアトリエから200mくらいの参列者の数で順番が来るまで1時間はかかりました。
80歳になるまで中村座の金杉の台本を文学座の若手に伝えてくれた、本当に素晴らしい人でした。
柩を出す時に響き渡った北大の寮歌“都ぞ弥生の雲紫に…”
懐かしかった!! 南高時代どれほど歌ったことか…!
昨年も市原悦子さん、八千草薫さん、萩原健一さんなど共演したことのある役者やら、憧れの京マチ子さん、あの偉大な中村哲さんなどいろんな方々が亡くなられたが、今年もすでに古井由吉さん、別役実さん、宮城まり子さん、日本にとって大切だった人たちが亡くなった。大好きだった野村克也さんも。
“コロナ”で70歳以上は出て歩くな!みたいな世相。観劇も自粛していましたが3月20日にテアトロ新宿に出かけ『星屑の町』を観てきました。泣きました。水谷さんの役者への愛を再確認!
またシリーズというのはvol.1がその後のすべてを含んでいることも再確認!
あと、有薗芳記という役者のすばらしさ、気持ちよかった。他の役者も皆素晴らしかったですが、あえて有薗君!!
こんなコロナの時の上映、うらめしいです。でも、空いてます。
心配いりません、観に行ってください。22日、妻と一緒に2度目観ました!
2020.2.24
三田村
三田村近況報告 2020.1.14
一昨年の『雪虫』の稽古中(6月)から放射線治療の後遺症がひどくなり、左アゴが腫れ、左下の歯が抜けはじめました。治療方法が無いということで、この公演で役者引退を決意しました。が、北海道東部胆振地震で北海道公演が延期になり、浅草九劇公演のみになりました。
そして、昨年1月には8月30日〜9月5日の札幌公演・登別公演が決定。三田病院歯科の担当医と相談、アゴの手術はその公演が終わってからということになり、さまざまな抗生物質を1年間飲み続け、なんとか9月5日までの登別公演を終えることができました。
北海道と芝居の効果でしょうか、終わってみると治療方法が無いと言われていた骨髄炎ですが、左下の奥歯が抜けたところやアゴの内側からピンクの歯茎が再生してきました。そして、アゴを切って繋ぐ手術は見合わせることになりました。
しかしその一方、外アゴの骨はくさり続けて、暮れにはなんと残っていた下の歯7本のうち、5本がいっぺんに抜けてしまったりと……!
この半年間、一喜一憂というか、毎日毎日口の中の状態が違い、顔が大きく腫れたりほっぺに骨が出てきてしまったりと、役者引退したくない気持ちと、どんどんブサイクになっていく顔と、下口から漏れる空気とよだれ!!
痛みからは薬のお陰でずいぶん解放されてきましたが、入れ歯を作ろうと型をとり、出来上がる頃になるとまた口の中の型が変わってしまうという繰り返しで、入れ歯は未だにできておりません。
昨年の暮れ頃、やっと決心がついて決めました。
とりあえず1,2年休業。入れ歯を作り、発声からやり直し、万が一キチンと滑舌ができて、そのとき身体がついてゆけたらまたやる。引退宣言はしないことにして休業、リハビリ生活をしようと。
これは誰彼に言っているのではなく、自分自身に言っております。いわば、ジジイの一人言です。
そんなこんなで年賀状も一枚も書かずに新年を迎えたら、昨日まで〝お身体の具合いかがですか?〟という賀状がたくさん寄せられ、ついにこのブログを書くに至りました。
生きてます! 細々と!
ご心配心よりありがとうございます。
2020.1.14 三田村
三田村近況 2019.7.23
もうブログと呼べないでしょう、“一人言”です。
役者引退を考えだして2年。昨年、これが最後と出演した『雪虫』が北海道地震により延期。それが今年の8,9月上演することに決定しました。
道産子男闘呼倶楽部『雪虫』北海道公演
詳細はこちら
セリフは何とか言えるのですが、日常生活(主に稽古が)大変!
口が少ししか開かないため、ものを食べるのがなかなか大変。結局今年の1月からまた3回ほど口内が崩れ、体重も6kgほど減り54kgになりました。身長も縮んでいたので、特に問題なく、むしろ腰、ヒザなどは痛まなくなりました。
二度と役者はやらないというようなことではなく、稽古が支障なくできる身体になったら何かできることを細々でもやりたいとは思っておりますが、とりあえず、今は生活費と治療費を稼ぐことに専念しております。
折悪く、引越も余儀なくなり、このたび無理やり決行しました。
港区白金にある、1階四畳半、2階四畳半の築56年一戸建てです。なかなか快適です。
芝居仲間とあまり会えなくなって、つい“俺の人生は?”などと考えてしまうのですが、先日2019.6.1の東京新聞『筆洗』というコラムにちょっとスッキリさせられました。
▶人は年を重ねると過去も麗しく思いたがるものらしい。自分の人生はよいものであったと考えたいがためだ。
▶〈記憶は我々の選ぶものを見せてくれずに、自分の好きなものを見せてくれる〉
▶見るべき過去を見ることができるか否かということ
▶〈すぐれた記憶は弱い判断力と結びやすい〉—薄れる記憶は美しい過去を生み、判断力を鈍らせる2019.6.1 東京新聞 コラム『筆洗』より一部引用 ※書き写しのため誤字脱字などご容赦ください
〈 〉はモンテーニュの言葉だそうです。
自分の過去を考え出してから、トランプのアメリカファースト、またはヨーロッパで起こっている極右の台頭など、いろいろと符合することが分かってきました。
75歳になりましたが、一日一日を前向きに、残り少なくなってきた年月を楽しめるように向き合いたいと考えております。
令和元年7月23日
三田村
三田村より今年最後のお願い!
今年最後のお願いです!
健康上というのが一番の理由なのですが、今回より年賀状を書くことをやめることとしました。
毎年賀状を下さってる方には大変失礼いたしますが、
「おや、あのジイさんから今年は賀状が来ない、死んだのかな?」と思った方がなんとかこのブログにたどり着いてくれることを祈ってやめます。
医者は足の骨を移植しろと言っておりますが、とりあえず上演が決定した札幌公演(2019秋)と引越(2019暮れ)が終わるまではこのままのスタイルで生きていこうと思っております。
どうぞよろしく。
三田村