想い

先日、久々にお会いした方より、250羽ほどの折り鶴をいただきました。実は、ボクが癌で入院と聞いて、昨年5月より千羽鶴を折ってくれていたとのこと。

しかし、今年の2月には復活ライブ、4月には張ち切れパンダ、7月には再始動公演で、この鶴が宙に浮いてしまったというわけで、年越しに処分して下さいとのこと!

実は昨年、ボクが入院しているとき、妻を励まし続けてくれた4,5軒隣の大森さん(78才で今年逝去)も千羽鶴を折ってくれていました。改めて泣きました!
ボクを案じていてくれていた人がここにもいたのか!

昨年入院してから、さまざまな人たちから、手紙、メール、絵はがき、お守りなど、あらゆるものをいただき、“ボクは他人のために何かしてきたのだろうか?”と本気で考えたものでした。

そしてまた、生活の細々に紛れ、苦しさにのたうち、他人への感謝の気持ちを忘れるところでした。

例えばボクが、今年残りの10,11,12月、芝居の本番が無いとき、何人の人に会えるだろう。仕事をしたり、芝居を観に行ったにしろ、ちらっとあいさつしたり、目で見て“ああ、元気そうだなあ”とかその程度で、特に何か重要な話をするわけではあるまい。
なのに、良いうわさ、悪いうわさを聞くだけでも心が痛くなる人もいれば、自分の無力に沈んでしまうこともある。

これも先日、高校時代にあまりに美人で一度も口をきいたことも目を合わせたことも無い同期の女性より(50年以上経ってます)ブログを読んでくれているとのメールあり!
ボクは本当に幸せ者です! ボクも心の中では70年間で出会ったたくさんの方たちのことを想っております。

先日は“知”のことに想いを馳せましたが、今日は人の想いに想いを馳せております。

三田村

2015-10-09 | Posted in ブログNo Comments » 

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