ハナちゃんのはなし

ハナちゃん

2015.3月ごろのハナちゃん

今月一日、猛暑の日中、我が家のメス猫“ハナちゃん”(24才!)が死去。
階段の横に寝ていて、起き上がろうとして、パタッと息が絶えた。

骨と皮だけ。おそらく700gくらいだったろう。この状態になってから実に一年。お腹の癌が少しずつ大きくなって、舐めては出血の繰り返しでしたが、とにかくすさまじい食欲。そして、水をよく飲みました。

普通の猫は一日の大半を寝て暮らすのですが、癌になってからのハナちゃんは、人間が起きてる間は寝ません。常に食い物を狙っていました。犬や猫の餌を皿に出しているとき、噛まれそうでコワッと思ったことが何度かありました。

死ぬ前日も、食事をしていると「よこせ、よこせ!」とあまりに鳴くので一口の肉を手にとってあげたら、指ごと噛まれ、今もその痕が痛いです。とにかく生命力の強さ、行きようとするすごさを、ボクはハナちゃんにものすごく教えられました。

24年前と言えば、1990年代。ちょうどボクが45〜50才、中村座をクビになり、MODEの絶頂期に入る頃で、西麻布に住み始めてまもなくの頃です。ハナちゃんは、MODE、星屑の会、三田村組。そして癌治療のすべてを一緒に過ごしたことになります。

本当に頑張ったね! ご苦労様です。ゆっくり休んでください。
尻くせも良く、病気もせずのハナちゃん。最後の1ヶ月だけは垂れ流しでしたが、充分でした!

猫の話のついでですが、本日、さっちゃんの散歩に墓地に行ったときのこと。ボクらが“ピカソ”と呼んでいる猫(もう15才くらい)が誇らしげに何かをくわえて出てきました。スズメの子どもでした。一応ほめてやりましたが、ピクピク動く子スズメかわいそうでその場を離れました。
野生で一匹(一人で)生きてゆくのは大変なのだなあと改めて思いました。

三田村

2015-08-21 | Posted in ブログNo Comments » 

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