「動員挿話」ありがとうございました!

こんにちは!そして、ありがとうございました!

悪戦苦闘の二度目の演出(一度目は5年前の「赤い羽根」)14回目までは若い作・演出家(人気急上昇中)との公演で出演者も多く、少しずつながら観客動員数を増やしてまいりましたが、今回、岸田國士作品であり、若い人たちにとっては「それ誰?」って感じだったようで。また常連メンバー6人と役者も少ないのに、その役者の一人の自分が演出も兼ねていると言うことが大きかったとと思いますが、観客動員数に関しましては大幅ダウンとなり、ボクの借金生活はさらに長引くことになりました。

しかし今回は、前回に比べて入場者の半数以上がアンケートに感想を書いていってくれ、また、このブログに感想を寄せてくれた方(うずめさん、ありがとう!)、ご自身のブログなどに感想を上げてくれた方も多数ありました。
しかも、アンケート、ブログ、それぞれ悪評はひとつずつ(見た限りでは)で、大変な数の想いをいただきました。
そして今回の特長は、単に面白いとか良かったという感想だけでなく、“戦争が人を別ける悲惨さ”についてや、“夫婦の愛”、“身分と思想”、“もし、自分が日露戦争の時代に生きていたらどんな態度を取ったろう”、“女の恐ろしさ”、“男の世間体”、“時代と人間”など、かなり広い突っ込みが書かれていて、改めてこの戯曲の奥深さ、そして時代を超えた人間ドラマの見事さを実感できました。

実は昨日、別の用事で有栖川図書館で調べ物をしていて、ついでに岸田國士全集をあたっていたら、すごい物を発見しました。

今回、三田村組が上演したのは、昭和2年9月1日発行の「演劇芸術」第一巻第5回に「改作 動員挿話(-帝国劇場9月興行上演台本-)」の題名で掲載されたものが元でしたが、その2ヶ月前の7月1日号に「動員挿話」が掲載されていて、それを読んだのです。すると、これを最初から読んでいればどれだけ演出がやりやすかったかと思うほど、話が具体的であけすけなのです。主人公の数代の名は“お種”でした。
興味のある方は、有栖川図書館へどうぞ!

今回、モダンスイマーズの蓬莱が忙しくて観に来れなかったのが残念至極。

次回16回公演「home(仮)」はとにかくONEOR8の田村君がどれだけ早く本を上げてくれるかに掛かっています。
何せ、これだけ年配の人を集めたのだから若い集団の様に、10日前だとかに本が上がっても上演に至らないと思うからです。
田村君、くれぐれもよろしくお願いいたします。

そして、今回公演に足を運んでくれたみなさま!本当にありがとうございます!!!

2009-01-17 | Posted in ブログNo Comments » 

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