「home」土井通肇です。

2009年9月27日─『home』の稽古場の状況について語ろう。
現在進行形の雰囲気は如何と問えば、非常に密度の濃いテンションに覆われている。

原因は、作・演出の田村孝裕氏と役者陣の四ッ相撲が水入り寸前の所で煮詰まってきているからである。

その役者陣についてであるが、未だ名人上手の域に達せずと云えど、かなりのハイレベルな芸達者揃い……。と云うよりは、正確には奇人変人の集合なのである。少なくとも私、土井通肇の50有余年の演劇生活に於いても未知の品種に属する人々なのである。

最初、僕も若干の違和感を覚えもしたが、この大宇宙の中で生命活動を営む限り、いかなる珍種と云えど、『愛』を媒介にすれば通じ合えるのだ。

この一ヶ月近くの集中的な創造活動を通じて、僕の中にも確かな同族意識が培われ、この所、素敵なお付き合いを体験させて頂く毎日である。

ベタつかない、しかし、決して冷え込まない、バランスの良い愛の関係が日々紡がれている僕らの稽古場からは、必ずや、傑作が生まれるだろう事を確信する。

望む楽は、人生の、又、演劇の『目きき』に観て貰いたいものだ。
俳優の友々よ、自分の為では無く、演出家の為でも無く、三田村プロデューサーの為でも無く、唯々『home』という作品を通して表現される演劇創造自体に向けて、全力投球で立ち向かおうではありませんか!!

土井通肇

2009-09-29 | Posted in ブログNo Comments » 

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